安らかに・・・。

5.28の早朝、姫路の祖母が天国へ旅立ちました・・。よく季節の変わり目の寒暖差の激しい時期に人が亡くなることがあると聞いた事があるが、その日の朝は、さわやかな五月晴れの朝だった。一昨日、昨日と祖母を見送るために姫路へ帰省した。5月のGWに姫路に帰ったときになぜ会わなかったのだろう・・と悔やまれる。3年半前になくなった祖父のお墓参りには行ったのに・・。なぜ一緒に行こうと誘わなかったのか、後悔するばかりです。
幼い頃、よく母が妹と私を連れて、”姫路のおばあちゃんの家”に遊びにいった。その頃は、まだ汽車とバスで1時間半もかっかってわざわざ出かけ、祖母の家へ向うバスの中でよく私は、歌を歌っていたらしい。今考えると赤面だが、公共交通機関のバスの中で大きな声で”ぞうさん””チューリップ”などを歌って乗客を笑わせていたらしい。。(私はほとんど覚えがないのですが・・(^^;))叔母が祖母の棺の中に、祖母の大切にしていた遺品とともに「柏餅」をいれていたのが印象的でした。そういえば、祖母は「柏餅」が大好きだったな。5月の節句のせいではなく偶然に、祖母の好物と季節が重なったのだろうか。私は、夫とともに姫路駅から戻るとき、偶然老舗の回転焼のお店の前で、立ち止まってしまった。いつもは置いていない「柏餅」が今日はなぜかそこにあり、その緑の葉の鮮やかさとともに祖母の記憶が蘇り、それを食べることが、祖母の弔いになるような気がして、買い求めた。帰りの新幹線の中で、夫はそんなこととは露知らず、お腹がすいたのか美味しそうに食べていた。思えば、親族に彼を紹介する機会もないまま、結婚して半年が過ぎようとしていたのだが、こんなことで従兄弟達や叔父叔母に紹介することができ私は祖母に最後に感謝しなければならないな・・と心の中で思いを込め、祖母の安らかな眠りを祈りながら、柏餅を味わっていました。